睦言/六崎杏介
 
敵な恋がしたい、と三度お祈りをしていたんだ。さて、そして星のフォアグラを手に入れた。For a girlってね。そうして空腹のあまりそれを食べてしまった。するとどうだろう、堆積していたモルヒネの作用、落ちた少年の慈しみ、摂取せし夢。彼女の意識は音慈れ固いアスファルトの寝床が宙へ。深い眠りの中で彼女は少年とダンスする。天上の美しい部屋で、音楽は皮膚に染み込む様で、手を取り合って、美味しいカクテルのグラスに囲まれて、甘美な目眩の中で。彼女はそこで永遠にダンスをしているらしいよ。全ての(all)終わり(goal)の音慈が溶ける迄のね。」
戻る   Point(2)