隻影/信天翁
 
      いのちの微妙なシルエット
  死んだのは色物への泥酔した執着か
それとも白物への酔い醒めた意識なのか
       透徹の限りないかなしみ

        いとおしい片影の消滅
    それはまさに一種の暴力である
    いのちのなかの黒点をはらんで
     あゝ 実存へのノスタルジァ
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