男になりきれない、女になりきれない、手紙。【つきあい。】/西瓜すいか
な勉強が続き、
脚本を描き、学校行事に文句を言いながらも真剣に取り組んで、
そのつぎにすきになったのは、今でも愛する、たったひとりの少女だった。
彼女は美しくはなかったが、綺麗だった。
彼女の想いは重く、私を壊すのに十分だった。
私は彼女から離れた。
つぎにすきになったのは、妖艶な魅力を持つ傷ついた少女だった。
彼女は処女ではなかったが、それは彼女のせいではなかった。
彼女は淫らだったが、それも彼女のせいではなかった。
彼女は理性を失いたがっているようだったが、彼女はどこまでも正常でありつづけた。
淫らで性的で、ベッドが薄いピンク色に濡れる日々が続いた。
彼女を愛してはい
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