宇宙犬ライカ/山田せばすちゃん
宇宙犬ライカは
本当は「クドリャフカ」という名前で
ロシアの犬だからなんとなく
大きな犬なんか想像しちゃいそうだけど
彼女が実は体重5キロくらいのきわめて小さい犬だったのは
(言い忘れてたけど「クドリャフカ」は女の子の名前だ)
大きな声ではいえないけれど
当時のソ連のロケットが甲斐性なしで
あんまり重いと飛べなかったからに決まってる
とりあえずロケットで大気圏の外に飛び出した「クドリャフカ」には
(以下めんどくさいので「クーちゃん」で統一)
実は今で言う「バウリンガル」のような音声解読装置が
レーニンの英知とスターリンの威光の
輝くべき共産主義科学の勝利の証として
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