蝋燭と闇/はじめ
 
を越えて宇宙を越えて 君の星へと流れ着く そこは天国でも涅槃の境地でもなくて でも僕らが生きている世界ではない
 君は美しい自然に満ち溢れたその星で僕の詩の言葉が流れ星になって降ってくるのが見える その流れ星は決して自然を破壊することをせず墜落していく 君に拾われた言葉達は光って君の胸に吸い込まれていく 君の心が再生していけばいいんだけど
 僕はこんな夜にこうやってこんな風に詩を書き続けている そして君の元へと送り続けている もう何年とこんなことをやって来ただろうか 僕は暗闇と密接し 時間のことなんて忘れて詩を書いている
 蝋燭の火は相変わらず暗闇を焦がしている 朝が迫ってきていて暗闇は徐々
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