少年少女/まわる星/石田 圭太
ある
ありふれた
想い
という
呼び名の比喩が
争え
という
プログラムの元
生まれて初めての出航をし、
次の刹那
辿り着いた先が
温かい
実は
腹の上
だったと
結局
何もかも
知らされないまま
終わった。
という
話を
+
そこに
全てがある
という
少年の言葉に法り
少女は
考えうる全ての夢を
一つの鞄に模倣した
窓から
かみひこうき二つ
飛ばして
一つの未来を模倣した
馴染みの坂を
下って
いく
+
少年少女が
覚えたての言葉で
愛を
模倣した日
両親は
言葉
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