大人になる日/暗闇れもん
 
ある日、ドアを開けるとそこには
私の知らない、子供が2人居ました

わがままで
まだ大人かどうかも分からない曖昧な存在の私に
自分の弱さを訴えてくる子供達

面倒な子ねと切り捨てることは容易いのに
何故か私は母親の様な優しさで包み込んでいました

子供達はどこか両親に似ている

いつの間にか背を追い抜かしていた
いつの間にか私にも弱音を吐くようになっていた
いつの間にか歳をとっていた

いつまでも人は子供だと思う
一生懸命大人という何かを追いかけていて
けれど根っこはずっと変わらず子供のまま

もしかしたら今ここで
歳をとった両親を抱きしめながら
私は大人になっていくのかもしれない







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