Insert ボタン 超電磁式脳下垂体/狩心
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2ヵ月後、
その家の前を偶然また通り掛かった
ヨレヨレの洗濯物が干されていて
乾いた風になびいていたが
飛んでいく気配はなかった
もしかしたら私を応援する為に
手を振っていたのかもしれない
土気色燃える地面で革命が勃発
中心に力強い黄色を携えた白い パン パパン パ パンジーが
誰かの手によって備え付けられていた Insert
どうやらまだ、
この家には、誰かが住んでいるようだ
私の革靴がキャラメルのように溶けて津波注意報
浜辺を走る裸足の感覚
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