開闢2/葉leaf
のバイトをしていた
塾長とも同僚とも仲良くやっていた
バイトは心地よい坂のようなもので
僕はそこを登ったり降りたり
たまには色を塗ってみたり
だが僕はバイトをやめようとしていた
そしてその旨を塾長に伝えた
塾長はあの手この手で僕を引きとめようとした
それらの言葉はいろんな平面図形のように思えた
僕はただそれらをしわくちゃにするだけでよかった
しわくちゃになった六角形や双曲線を
石ころを眺めるように眺めていた
ついに塾長は僕がやめるのを承諾した
そのとき僕は喜びを感じた
親しい輪というものに対する
復讐の喜びだった
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