とおせんぼ/Lucy.M.千鶴
 
もくれんの 花びらが

舗道に 散っている

わたしに
もくれんは

翔びたいのに
翔びたてず
むくれている 鳥達にみえる

だから

この花びらは

ひとひらだって


踏んで いいものなんて ない


もくれんの 花びら達に

とおせんぼ されて

時の向こうに 佇む
遠のくだけの
あなたの姿を

いつまでも
うたかたの夢のように・・・

みつめて いるだけ
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