午前3時07分/紫苑
 
機を折って
代わりにするのです
もう飛ばされることの無い飛行機は
また僕の部屋を埋めていきます

停めたかったノックの音は
今日もまた音を大きくしてやって来ました
いつかは掃除機を持ってくるのでしょう
僕の手ではそれは停められなくて
停まってしまった日課ばかりに
無駄に力を入れるのです

ノックひとつ停める事が
日課ひとつ続けることが
流れの中で停まっている事がこんなにも難しいのだと
何でも教えてくれる貴方は
少しも話してくれませんでした


戻る   Point(7)