星と戦争/はじめ
隣の部屋からヒュー ヒュー ハー と星の荒い呼吸が聞こえてくる
丘で傷ついた星を偶然見つけて家まで運んできたのだ
この時間だと病院は開いていないので 家で看病することにした
手当を済ませたが 熱は一向に下がらなかった
僕は寝室の隣に星を運んで ベッドに寝かせた
星は夢の中で魘されているようだった
熱に浮かされ 母と父を必死で呼んでいた
僕は一度は自分の寝室に行って眠っていたが 星の病態が気になり再び戻ってきた
看病して気が付くと朝だった 星の姿は半透明になっていて 病状は落ち着いたようだった 熱を計ってみると平熱に戻っていた 解熱剤が効いたようだ
星は僕がじっ
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