さ く ら/川口 掌
 

三月も残り僅かとなり
ほころびかけていた桜の花も
一輪また一輪と開き始めてきました
桜の花が満開となり
その花が散り始めると
思いだす事があります


由美子姉さんとは実家も近所で
年が二つ違いと言う事もあり
幼い頃からいろいろと
世話をしてもらっていました
こちらに出て来てからも
また近所に住んだ事から
各施設への道順や
掘り出し物などを教えてもらい
なにかにつけて一緒に出歩く
大切な先輩です

月日が経つと由美子姉さんの彼氏も含め
三人で食事をしたり
映画を観たりする事が増えてきました
それはもう素敵で楽しい
夢の様な日々が続いていました

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