石/
こむ
誰かが
ここに 置いていった
ひとつの
いびつな石
それが
ただの私です
いしょうけんめいな
毎日なのに
ただ 坂道を
かわいた音たてて
ころがっているばかりで
ただの私が
からからと
ころがっているばかりで
やがて
草むらに
ぼそりと 落ちて
だまりこくって
しまうのです
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