咳やまぬ春/
吉岡ペペロ
昼を見ても、夕方を見ても、
夜も、朝も、
まどろっこしい人々に苛々している
幸せなんかあるのか、なんて思ってしまう
街明かりが、家々の明かりが、
まどろっこしい人々を照らしているから
桜も開花しているのに
爆発しまくっているのに
なのにオレの咳はやまない
昼を見ても、夕方を見ても、
夜も、朝も、
まどろっこしい人々に苛々している
幸せなんかあるのか、なんて思ってしまう
街明かりが、家々の明かりが、
まどろっこしい人々を照らしているから
戻る
編
削
Point
(4)