ミッケ/ねろ
 
「僕」は僕を数える
 時間は似合わないから
 僕は時間を着ていない
 僕を着る時は僕を数えないと
 ボタンの数を間違えてしまう

 さらに僕を数える時には
 少しずつ数えないと
「君」が同時に
 ひとりずつ死んでいって
 ひとり分ずつ小さくなってしまう

「靴」を履いているよひとり分
 とりあえず(片方だけとも言う)

 うみ には とおい から

 めだま が おち て きて

 ここ に おいで と てを ふるう

 (言い訳として勿論遠いものと
 遠くないもの、近いものを数え
 比べてみて心音がする時み
 たいになぞっている)

 (みんな
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