空飛ぶ機械のための習作/はらだまさる
対応がすばらしかった。非人間かと思うくらい、すごく機械的でぼくの苦しみなんて経済活動の一部分だとでも云わんばかりのカウンセリングで、もうめちゃくちゃに腹が立って、こんなおっさんを肥やすためだけにイチイチ病院通ってるのが馬鹿らしくなって、自分でなんとかしようと思い、まず鈍くなる努力を(それは感度を調節するように)して、それから家族ともまぁ何とか普通に話せるように努力し、病院に通いながらも気合で働き出し、お金を貯めてインドに旅立ちました。(割愛)で、四カ月放浪して、兄の結婚を機に帰国して、働いて結婚して今に至る訳です。ああ、長かった。
要は何がいいたいかと云うと、ぼくは機械に救われたんです。先生の
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