空飛ぶ機械のための習作/はらだまさる
 
生の機械的な対応と、ぼくをインドに連れて行ってくれて、更には日本に連れ戻してくれた機械文明と家族に救われたんです。弟がメールで兄の結婚を教えてくれなきゃ、ぼくは日本に帰らなかったと思います。そう云う意味も含めて、機械文明に一先ず感謝です。ぼくらが物心ついたときには、家にファミコンがあったんだもんね。
 人のこころの中がみえるというのも、別段、特別なことでも異常なことではなくて、自分を曝け出して全神経を集中し、感度を研ぎ澄ませば誰にだって出来ることなのだというのも、人間=機械だと考えれば全ての合点がいくのです。

 ぼくの中には「人間はすんごい精密な機械や」という思想は強くあって、たまに冗談交
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