空飛ぶ機械のための習作/はらだまさる
 
中がみえる感覚に襲われて、これはマズイなぁと思ってしまって人と話すのが怖くなって、段々と人と接するのを避けるようになってしまい、最後は実家に帰って引き篭もりました。もう、家族であろうが友達であろうが人と話すのが怖くて怖くて、もう完全に俺は病気だ、と思って精神病院に通うようにしました。人のこころの中って、ぼくがそれまでに思っていたよりもとても醜くて汚いんだと、そのときにはじめて感じました。自分のことは棚にあげてですけど。あとから考えればそのときのぼくは、最悪に汚かったと思ってます。
 そんなこと言い出すと自虐になっちゃうんでこれ以上は自粛しますが、まぁ兎に角、精神病院に通って、そのときの先生の対応
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