火は/ふるる
火 を見れば体の中でスパークする
光 と色と微かな音が変化し変化する
恐 れと喜びと懐かしさと新しさが
現 れては消え消えては現れる
い つ見ても何度目でも
火 を見れば瞳の中でスパークする
君 は小さな太陽を目の前に息を呑む
い まだ業火に焼かれ続ける太陽
か つて焼かれていただろう星々が
君 の瞳の中にも宿り激しく燃え盛る
せ つなさと高揚感と震えと快楽が
現 れては消え消えては現れる
火 は頭上で燃える太陽
火 を見れば体の中でスパークする
君 はそこに生まれた影に怯えもする
遠 い宇宙にもあったであろう火
[グループ]
戻る 編 削 Point(9)