広がった空/
信天翁
白いひかりが
かわいた歩道を暖め始めるころ
その一角で二人の保育園児が
子連れでなければ
独身にさえ見える長い髪のママたちと
送迎バスを待っているのだろうか
「お母さん おはようございます」
「皆さん おはようございます」
そこへ 三人目の園児の声がこだました
静まりかえった街角の空をひろげて
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