極寒と殺害の恐怖と閉塞した絶望/はじめ
を取り除いてまたあのような美しい春を見せてあげることができるのに…
僕は君を本気で信じられるように君の凍える唇にキスをした 僕は全身が凍ってしまうような激痛を受けた しかし僕は決して唇を外さなかった
すると強烈な吹雪は止み 雪が解けて 暖かい太陽の日差しが雲間から溢れてきた
僕は君を信じることができたのだ 君は元気になり 僕達は春色の土手へと駆け出した
土手には沢山の未来の希望で一杯だった 僕はもう一度君に気が遠くなるぐらいの長いキスをした
戻る 編 削 Point(4)