駅前、徒歩/捨て彦
るぐる
地下で暗躍し続けるその積もった重さが耐えられなくなっていずれ逃げ出すの
ほいでシャワーがいつもどおり熱くて
まっさきに踏んづけて馬鹿みたいに怒り狂う電車
あらかじめ風邪をひいておく
やがてやめて
それであらかじめ風邪をひいておく
そんでお母さんは突如別々にフライして
不協和音の窓からの接写を誤認して我々の不安はまったくもって可決されずに
快感だった体感だった
イイ錯覚が沸き立ついわゆる現在進行を接写して
ドラムカンより離れたところの赤い糸
境目と境目の迷ったゴミ捨て場
ぎざぎざな景色と滑らかな道路が空と逆転して
ほいで向かいの壁とゆう壁から馴染みのある隣人が諦めていく
巻き返しを狙った終電から開放されてモノクロで半壊の景色
ちゃんとしてくれ
多いものの群れが情けないんだもの
ばらばらに散らばった手の平が中央で別れて
また知らない間に溶ける
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