性的メガヘルツ/カンチェルスキス
 
せてハイヒールとかそういう気の利いたものじゃない 
 靴を履いて
  足を組んでタバコを吸ってる 二人いるから
 二人分だ 二人の体重分の精液だそれが必要だ
 誰かのじゃなく
    おれのだ 出たがってる 意識を打ち消して出たがってる それが
  おれは牢獄の中で達観したような気分で
   おれに必要なものが何なのか全然分からない
 その足首が邪魔だ なぜそこにあるんだそこにあってそこにいられるんだ
  おれの隣に座ったガキが電車の時間はいつだとか?もうこないの?とか
 言うのを若い母親が適当なことを言って携帯を覗き込んで時間を処理してる
   女たちの足首はまだぶらぶら散
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