黄金狂時代/はじめ
 
と先祖代々の土地を売りいざアメリカへ
 船の中では伝染病が流行っていた
 そこで子供の男の子が二人死に 家族は絶望に包まれた
 長い時間をかけてついにアメリカへ着いた
 しかしどの金山でも既に金が掘り当てられていて 金山は空っぽ状態だった
 男は今さらになって全財産をはたいてここに来たことを後悔した
 それでも男は同じように夢を抱いてはるばるやって来た者達と一緒になって毎日一日中金山に登って掘り進んだ
 一つの金山を掘り終えると次の金山へ その金山を掘り終えるとまた次の金山へと移っていった
 年月だけが流れ 流行り病と貧困で家族がどんどん倒れていく中 男はただがむしゃらに掘り続けた
 そんなある時 ついに男は莫大な金を掘り当てたのだ
 家族は大粒の涙を流して喜び 新聞にでかでかと記事が載った
 彼は一躍時の人となった
 彼はアメリカン・ドリームを手に入れたのだ 彼の成功は夢見る人々に大きな希望を持たせた
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