か ぜ の に お い/ヒロセ
 
泣きたくなるほど 別れ の匂いをのせた風、が
すべてを その 色に 染めました

その 匂いを感じるようになったのは いつ からでしょうか


泣きたくなるほど 別れ の匂いをのせた風、が
咲かす 桜 は

もう 私の ために 咲くことはないのです


あたたかな その 風は
とてもやさしいのに なぜか かなしい
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