「アスファルトの上、空の下」/Taka★Hajime
アスファルトの上、空の下
僕は寝転がった
満天の夜空ではなかったけど、
切なさは和らいだよ。
なぜか歌いたくなった僕は
想い付く言葉を歌にした
【風は髪を触り音を奏でる】
【夜空の雲は濃すぎて、星さえ見えないけれど】
【暗闇の中で電灯が僕を照らしてくれるから】
【何も怖がることはなかった】
【その内胸が苦しくなって上着を脱いで風を楽しみだす】
【次第とえくぼを覗かせる僕の顔】
【腕を広げて風を感じる】
【どんなに弱い風でも】
【こうして自分を大きくすれば】
【ほら、小さな風の声さえ聞こえてくるよ】
僕は缶ジュースを買って家に帰ったけれど
今日あった風は今も僕の心を舞っている
でも外も心も関係ない
だって、僕は
アスファルトの上、空の下
こうして生きているんだもの
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