一日も終わり/tibet
 
て眺めたり、食べたりしてもいいんですね?」
「それは船橋の東にある漁師のお頭に聞いてください。」
「わかりました。そうします。でも、その前になにか食べたいな。お腹が空いて目が回りそうなので。」
「おやまあ、それは大変だ。そうですね、あそこのキジやカモなんかいかがでしょう?私も捕るのを手伝いますよ。撃ちましょうか、それとも網の方ですか?」
「網でお願いします。今は丁度ヒナを育てているのが多いでしょうから。」



「昼からビール?」
「はい。あなたは夜からですか?」
「そうなんです。昼からだと夜には酔っぱらってしまうので。」
「そうしたら眠ればいいじゃないですか。」
「いえまあ、そうなんですけど、そうも言ってられないじゃないですか。」
「そういうもんですかね。」
「そういうものなんですよ。」



日がだいぶ長くなってきました。
しかし、夜はもうすぐです。
水の多い土地なので夢の中まで川のせせらぎが聞こえてきます。

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