現代詩のマークシートテスト その2/木棚環樹
写真集、日本の古典芸能と並べて、何が詩なんだろう?という問題提起。訳じゃなきゃ、歌えねぇーよという否定が出来なくなるし、堀口大学訳や小林秀雄訳では訳者自身に権威がありすぎるし、文章に文語的なリズムがあり、下手すると歌えてしまうので、あえて一番新しい訳を選んだ。ランボーは、西洋の文学史に名前を残している詩人の中では一番若書きの人で、読むと良くも悪くも若く、ロックの歌詞とあまり変わらない。酒やタバコや麻薬やセックスの素晴らしさについて大げさに謳っていて、それらを味わったことがないか、味わった経験が少ない人が書いているのがよく分かる。それらの物が解禁されて大人になることに対する憧れがあるのは子供の証で、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)