光へと消える。/天使
 
 
     風の音に、混ざりながら、かすかに聞こえる
  
     君の声・・・君は、どこにいるの?
 
       今どうしているの?

     君が追いかけていたものは、どこに行ったの?

     君は、ずっと、壊れたかけらを集め続けていた。

     それは、全部見つかった?君の声が近づく・・・泣いているのか?

     何で・・・あっ・・僕は・・もう・・消えるのか・・・

     ただ・・僕には、日の光しか見えなかった。

     高い天井から・・・光がさしている。

     『が・・・ん・・ば・・れ・・よ・・』

     俺はただ、かすかにそういった。

     多分・・・彼女には、俺は、光に包まれて、消えていったんだろう。
戻る   Point(0)