輪廻/Rin K
 
 


 一


日々を連写して
間違い探しをする

遠浅の青に
いつもの魚が溺れている
鱗がまた一枚なくなったこと
それを除けば
昨日と今日の境界線はゆるい

魚は、なくしたものが
何かを知るために
探し物を続けている
そしてまた一枚、鱗をなくす

光沢紙をばらまいて
それを画してしまうような
ヒトの小さな悪戯
          〜波〜


  二


心象の青は、水彩
透過して
さかいめというさかいめを
ぼかしてゆく

あいまいに

薄れてゆくものは
やがて融合、という理由で
そこに在った事実だけが
明るく消されて
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