春/はじめ
雪が解けたら君の街まで行こう
晩秋の夜に君と春までのお別れをしたんだ
動物達は冬に備えて食料や栄養をたっぷりと蓄えていた
植物達は短い一生の終わりに未来へと繋ぐ子孫を残していた
激しい雪が轟轟と吹雪いている
君は春になると天国から戻ってきて君の街で元気よく暮らすんだ
僕も畑仕事と動物達の世話が終わると毎日のように君の街に通う
でも冬になる前に 君は毎年のように天国へ帰ってしまう
冬の間は 君は死ななきゃならないんだって
君の街も冬の間は死んでる どの街とも繋がっていない
何処にあるのかも分からなくなる
きっと春から秋までの間は君の街は天国の代わり
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