一人冒険/こめ
昼間の大きな空を見上げて
大きく背伸びして
ゆっくり飛んでいる飛行機は
雲を描きながら遠く遠くに消えていく
だいぶあたたくなったこの時期で
僕はまた暇をもてあまし一人
冒険の旅にでてまた新しいお気に入りの場所を
見つけてわ一人喜んでいる
どこかから子供の遊び声が聞こえ
一人笑みを浮かべ足をブラブラしながら
丘の上から自分の住んでいる町を見下していた
僕の家はみえないやと
バカなコトを考えてはまたボーと
何することもなく何も考えることもなく
ゆっくり流れる時間の中で
僕の体は血を流れしながら
心臓は確かに鼓動をあげて動いていた
そんなことがわかる一瞬が安心だった
僕はいつまでもどこまでも
この世界の中心をさがして
また一人冒険にでていた
新しい場所を見つけ
一人泣きながら
[グループ]
戻る 編 削 Point(11)