*女郎花*/
ちと
白と黒の狭間で
女郎花(をみなへし) 一輪 揺るぐ
その花
は
強いらしいので
ぼくは
ぼんやり見つめるだけです
忍び寄る夜気に
無駄な警戒などせぬ
明日
も
早いので
ぼくは
もう眠ろうとおもいます
幾度目かの黎明を
唯だ密やかに待つのみ
茜色
が
教えてくれるので
ぼくは
また目をさまします
常しへに 共に 咲(わら)はん
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