「正しさ」についてのある思い出/熊髭b
 


自分の言っていることが「正しい」という言葉には気をつけよう。


「正しさ」は必要だ。矛盾しているだろうか。
誤解のないように慎重に言葉を選ぼう。
「正しさ」を希求するための言葉のやり取りは必要だ。
その結果、「正しさ」は副次的な目的となる。
だからこそ「正しさ」をはじめから標榜してはいけない。
わかりにくいだろうか。


一方で

「それぞれの人がそれぞれの世界観を持っているのでいいじゃないですか」
「それぞれが正しいのです」


こういう意見も最近はよく目にすることだが
これを人は無関心と呼ぶ。


自分の主張することの姿勢を問うたときに

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