ルーレラ/
ひろっち
いので、医師を撃った。
返り血が顔面を覆った。
はなさか爺さんの顔面も真っ赤だった。
直接、自分の手で執刀することにした。
合理的だと思った。
ナースは逃げ出してここにいない。
メスをこぶに当てた。
と同時に、見慣れない格好の男どもに包囲された。
ルーレラ。
現実逃避の呪文。
とっさにはなさか爺さんの本を手に取る。
ルーレラ。
はなさか爺さんの耳はまだ接合されていない。
麻酔も切れていない。
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