低空飛行/つめきり
屋上にいると からだはんぶんずつ消えていきそう ゆうしてっせんが空をてっぺんから
だめにする、僕のあしもとのおもみがなくなり、飛んでいく鳥の骨を抜きとってしまった、
「ひる」口にできない。つたうひびき、くちばしから内臓まで乾かしてしまうあの風がと
どまる瞬間の、「あめ」いくつもの針をさしだすが、つめたく。みずから足先から大腿へ、
だしぬかれた あの滞空を貫通して成層圏をはためかせると
僕がふらふらする 、言えなかった。
「ネジがとれていてよかった」
。つきまとう真昼の夢はオイルをのみこめないくらいせつなくして、そのけだるい眠気が
僕のしなやかさをくりかえしくりか
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