恋がしたい、と思う/はるこ
よく知っているようで知らない異性とふたりでデートした。
その時分かった恋人の論理。
恋人というのは、自分の世界に足を入れてもいいひとのことである。
そして同時に、相手の世界にも入りたいと思えるひとのことである。
恋がしたいと思いながら幾度かデートを重ね、
でも結局恋などできないでいる。
ふと見せられるこころの闇を理解してあげられないと思わせられるからだ。
恋などはぐだぐだと頭で考えてするものではないから
こんなことを考えているからできないのかも知れないと思う。
最近逢ったひとはいいひとで朝から頭をちらついている。
友だちにはなりたい、でも恋にはならない。
また
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)