眉毛から思い出す或る情景/はじめ
 

 僕には二次元的な闇が広がっているように見えるだけだ
 僕の心をスガイのカラオケ屋が呼んでいる
 でも僕は闇を進んでいく
 スガイディノスの外観と闇の混ざった情景が僕の視界に映る
 僕はてっぺんに辿り着く
 何が見えるだろう
 星かと思っていた低い位置に輝いていたのが飛行機だった
 星が見えている
 それだけで僕はその星と繋がっているように思える
 その星に乗り 無限の宇宙を旅する
 その果てには何があるのだろう
 僕は想像して鏡台の電気を消す
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