にびいろの声紋(三)/
信天翁
わたしの 青い春はぼろぎれに
続いて 赤い夏は生ごみに
更に 白い秋は空き瓶に
そして 遂に
黒い冬は 紙屑になろうとしている
ましてゆく「時」の激痛
たえてゆく「空」の鈍重
それでもやっぱり「生」きているんだなぁ
季節のsoulは
寒気が乾ききって
町外れは水墨画となり
陰気にさいなまれて
町並みはghost townとなったというのに
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