白すぎる天井、不鮮明な感情/三架月 眞名子
 
一番濃いのだろう

そして
ただただ惰性的に
契約期間の三ヶ月は過ぎさった
結局本質はなにも変わらなかった
変わったのは
薬の量と種類
そして
普通に見せかけるための演技法

アタシはよけいにねじくれてしまった
何のせい?
誰のせい?

きっと全てのせいで
同時に全てのせいじゃない

いつか治るのだろうか?
いつか変われるのだろうか?

きっといつかなんて曖昧だ
いつかではなく、いかにが重要だ

答えは分かっているみたいだけれど
解き方は分からない


そして
時は過ぎる
アタシはひとつずつ歳を取る
そして
時は止まってもいる
アタシはきっと大人になれない






戻る   Point(2)