子守唄/愛心
 


体温計を見ると40℃と表示されてた。

「バカ。お前身体丈夫だとか言って、無理してっからだよ」

私は何も言わず、いや、何も言えずぽつりと言った。

「寝る。オヤスミ」

私が目を瞑ると、彼は小さなため息をついた。そして優しく言った。

「しゃーねぇ。俺が子守唄を歌ってやろう」

私は寝たふりをしたまま、ちょっと笑った。


眠れ。 

眠れ。

眠れ。 

幸せの夢見て。 

幸せを夢見て。 

何も考えなくて。

いいから。

光の中にいる。

天使の羽の中で。 

天使になれ。


私は子守唄を聞きながら

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