すぷりんぐすてっぷ・じゃんぷ/モーヌ。
わらい ころげ
霞の かおる 空を ぽろぽろ 落っことして
あおい きみの しっぽ から
ちいさな ハート と ぼくの ソウルを 結う
白銀の はかなき 糸が 伸び
はじめは 太く あるいは 細く やがて 見えなく
聞こえなく なることで より かたく
べつべつの 時空を 異邦して ゆく
ぼくら ふたつで たくさんの ひとつの からだが
そうして それらが
しばし 時を 同じく する いま
また 春が くる
( やあ... )
見えないはずの きみとの 糸が
から から と また つながって
いちばんの 風が 吹き
また ぼくは 出かける
くすりの 壜は ふたが 開いた まま
ベッドは あたたかな かたちの まま
読みさしの 本は ほうりだされた まま
どんな 風が すえに 吹く 野 なのだろう
そんな 歩きいでた 野の なかを...
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