スキップしよう/soft_machine
 

暗いあかりを発してる
たがめはめだか抱きしめる
鋳型のようなスキップの
はだしのこどもは
運動場で円をえがく
遺憾に溢れたスキップに
貴方がおじさんとよばれようとも
髪の薄さも気にせず
もんしろ蝶になる
軽快ななみだのスキップ
いつかのわすれものに
もうすこしの笑顔で
手がとどく貴女
決別を
覚悟したスキップ
ふたりに
いずれ訪れる
どちらかの死も
時の紐をめぐらした
巡礼の旅だといって

ひとり、スキップする
わらうモップ片手に
鉛のような日常がゆびさす
たいくつを邪魔する

ふたり、スキップする
ある晴れた日に
それが弾避けにならないことぐらい
知ってのうえで

ぼくらはスキップする
だれの命令か分らないけれど
音楽のように弾みたいから

しかた忘れたなんて嘘

スキップしよう
たとえそこが
嵐の海であっても

スキップしよう





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