完全燃焼/山崎 風雅
 

 マテリアルな世界で
 確かに便利になった
 俺達を囲む電脳世界
 なんでもかんでも気軽に手に入る
 愛の薄くなった物質

 終わりが始まりの合図
 このまま
 このまま

 有り余る情熱をどこにぶつければいいのか
 細い線でつながる俺達
 麻痺していく感謝の念
 一人一人が細かく分断され
 軽くあしらわれる魂のラッシュ

 燃えつきたい
 燃えついた後の爽快感を味わいたい
 狂いっぱなしの社会の窓
 神はとうに見捨てているのかも
 必要にないもので溢れかえり
 その中で溺れている俺達

 三途の川を渡りきることはできるのだろうか?


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