悲しい話/チアーヌ
 
かったのか
もう思い出せない
明け方目を覚まして
まだ暗い天井を眺めながら
寂しくなって泣いた
きっとずっとこうなんだ
わたしはすぐに忘れてしまう
彼をこんなに愛していること
すべて忘れてしまう
そして新しい恋をする
そして今のように
幸せな気持ちになってハイになって
それはそれは毎日が上機嫌になる
彼と別れてどんなに寂しくたって
わたしはきっとまた誰かを好きになるんだ
そう思ったらわたしはとても悲しくなって
何もかもから遠ざかりたくなって
また
寝た
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