僕が詩を書く理由/
 
..皆平等に、哀しくて、美しい。
すべての「消えゆくもの」は、潜在的に美(詩)を孕んでいる。

そんな、もはや生気が失われる寸前の、彼ら(野菜屑たち)の声にもならない囁きに(もがきに)誘われるれるように、彼らのことを文章に記録してみる。そこに働いている力があるとすれば、彼ら(野菜屑たち)を少しでも長い期間、記録(と記憶)に留めたいという、僕の浅はかな想いにほかならない(そうして外の光に触れることで、果たして彼らはちゃんと成仏できただろうか。僕はそれを願ってやまない)。
もやもやと何処か遠くへ消えていってしまう運命のものに、まったく別の出口を設けてやること。それが良いことなのか悪いことなのか、皆目、見当もつかないけれど。
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