王女メリサ5/atsuchan69
 
るのなら、たとえいつ死んでもかまわない!”という命知らずの連中です。
 まして日ごろ人に疎まれ、醜きものとして蔑まれた身。誰もがみな口々に、
「やつらをきりきざんでやるんだ!」
 そう叫んで闇のなかを駆けぬけてゆきます。全速力で森を走りぬけたころ、いつしか彼らは軍服を着た凛々しい兵士となって隊列をくみました。



 煌々とかがやく星を散らして、まだ明けぬ空がひろがっています。
 地平線の真下に、憎むべき者たちすべての集合を待って隊は整列をつづけていました。
 僅かばかりの騎兵があつまる隊の前に手綱をひいて行き戻りし、また彼ら全員を見下ろす場所から、
「王よ。無事おもどり
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