モバイル100/nm6
 
もない。気づいたらきっと、無駄なことをしてしまう。しなくてもいいのにしてしまうことを、してしまう。だから、いいだろう。ただ、きっとぼくらは、ちょっともう遅いんだ。そうして知った世界の数。それはあくまで量でしかない。分かろうとしては、決していけない。ただその数だけ把握して、あとは、引きつける何かがあれば。押し付けがましいものは欲しくないけれど、わがままに響くことは、構わない。なんとかして、欲しいんだ。ぼくらは、聞こえないフリはしない。




何だろう。これは。
見たことあるような、途方もないような。
モバイル。うん、モバイル。晴れている空も、ときには曇っている。
100のモバイルから、愛とかなんとか。そう、それが飛び交う常日頃だ。


ぼくらは電波に乗って、吐いてしまおう。
笑い飛ばせば霧にまみれて、二度とするりとは分け入れないんだ。
戻る   Point(8)