偽モノ/maynard
 
部屋には一本のゴムの木 
でもその成長は見えていない 
葉の色付き具合 
前とは同じには見えない 
大きな流れに逆らって進もうとしている 
愚行を彼方へ置き去りにする術を手に入れるまで 
愚問を取り除いてくれる人に出会うまで 
私はただ偽物として生きているだけ 
私を照らしてくれるのはただの光だけ 
私が流しているのは血液と同じ成分 
私が失っても君が笑うだけ 
もしかしたら問題無いんだろうか 
銃口はハトの目をして 
銃口は魚の目をして 
無感情に全てをすっぽりと覆うんだ 
まるでブラックホール 
吸い込まれそうだ 
催眠術のように取り入ってくる 
そ
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